把握しなければならない歴史
クラブ化をしなかったために、急に活動場所を奪われた教室の話は、昨日させて頂いた。
では、なぜクラブ化したらこれらリスクを回避できるのだろうか?
これには、総合型スポーツクラブの歴史の流れを把握しておいた方が良い。
実は、数年前までクラブを作りたい!と動き出せば、体育協会に直接申請することでクラブの活動をスタートすることができた。
ですので、日本体育協会や文科省と言った組織は、各県・各地域にどれくらい総合型クラブが存在しているかを把握していた。
しかし、実際に連携し取り組まなければならない地域行政担当は、自分達の地域にクラブがあるのかないのかすら把握していなかったのだ。
医療費の削減や部活動の民営化など、地域のクラブと解決しなければならない課題がはっきりしてきたことで、行政は益々地域のクラブを頼らなければならなくなった。
体育協会が起こしたアクションとは?
そこで体育協会は、2つのアクションを起こした。
1つは、クラブの認証制度である。
各地域の総合型クラブに、組織の運営・経営体制を報告させることで、行政に対して適切な活動や経営ができているクラブというお墨付きを与えることにしたのだ。
この認証を受けたクラブは、行政から安心して、これら事業の業務委託を受けることができる。
2つ目に、新規クラブの申請を行政単位でしか申請できなくした。
今までは、既存のクラブが運営できるように、育成し認証を与えてきたが、今後は最初のクラブ設立から行政の立ち入りのもと行わなければならなないという決まりにしたのだ。
その流れのおかげで、クラブと地域が早くからお互いの役割を認識し、様々な課題に取り組むことが可能となったのだ。
つまり、クラブを作るという事自体が、地域行政の後ろ盾のもと行うという事になるのだ。
そうなると、行政はクラブを認識し、育成したいので、昨日から話をしている様な、急に施設が使えない!クラブの決算書類を提出しないさ!なんていう事を言わなくなるのだ。
(行政も活動は把握してますよ!という事になる。)
この様に、文科省やスポーツ庁そして体育協会の頑張りのおかげで、クラブは行政と連携することになり、安心して活動を広げる事が出来る様になったのだ。
ですので、まだクラブ化を考えていないという教室やスクールの代表者は、すぐにクラブ化することをオススメする。
すると、作ること自体が行政との共同作業になり、安定的な活動を行う事が出来る様になるだろう。
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