私は、大学3年の頃サッカーを辞めました。
就職の為でも、試合に出れなかった訳でも、大怪我をした訳でもありません。
その時はキャプテンを任されていましたし、もちろん試合にも出場していました。
しかし、どうしても当時のコーチの部員に対する言動に納得がいかず、監督や顧問にも改善を求めましたが、受け入れられなかった為、私の方が部を去る決意をしました。
その年齢までサッカーしかしておらず、サッカーで高校も大学も進学し、キャプテンまで任され、就職をも考えていた私が、サッカーを辞めるという決断を簡単にできる訳はありません。
それくらいの想いだったという事をご理解ください。
その”想い”が強すぎたことで・・・
この出来事は、私にとってとても大きな事でした。
半年近く大学もサボり気味でニートの様な生活をしていました。
よその社会人チームから声をかけて頂いたり、新しくつくった現在Jリーグクラブの当時の監督にも、プレーヤーをしないか?と声をかけて頂きました。
その時、そのオファーを受けていたら、選手として歴史の1ページくらいにはなれたかも知れません。
しかし、これらの誘いはすべてお断りしました。
私の中では、まだ終わってなかったのです。
納得がいかないと言えば良いのでしょうか?
そこで、良いお話を頂けるチームに行けば、私が逃げ出したと思われるのではないか?それだけは絶対に嫌だったのです。
しかし、もう辞めて1年が過ぎ、チームはまったく新しいチームとして動き出していますし、もちろん私がいないと進まない訳ではありません。
学生も終わりに近づき、次の進むべき道を決めなければいけないタイミングです。
新しいチャンスが、次々に舞い込んでくるにも関わらず、たった一人まだ時計の針は止まったままでした。
その頃の経験からはとても多くの事を学んだの決して後悔はしていません。
さらに言うと、プロサッカークラブの裏方にまわった事で、自らの実力の無さも良く分かったので、その選択をしなくて本当に良かったと思っています(笑)
あなたは過去を終わらせているか?
引退後のアスリートや、過去何かしら達成してきた経営者の皆さん、あなたは過去を終わらせることができていますか?
私は、今になって振り返ると、綺麗な終わり方や、他人に迷惑をかけないという様な事は気しなくても良いと思います。
これは、私の友人から謝罪を受けた時の話なのですが、彼もやはり過去を終わらせることができずに、私の所に謝罪しにきたのですが、私は本当に少しも気にしてなかったし、私からすると「そんな前の小さなことを気にしてたの?」という感じでした。
きっと、私にとってサッカーを辞めた事も、まわりの人にとってはどうでもいい事だったと思います。
しかし当の本人は、ドラマの主人公の様に、まわりを巻き込んでしまったことを一人嘆いていたのでした(笑)
大切な事は素晴らしいチャンス、新しいスタートのタイミングが来たら、その波にシッカリ乗る事です。
しかし、過去を終わらせていないと(過去の栄光にしがみついていたり)価値観を大きく変えさせられる様なチャンスを目の前にしても、それを掴むことはできません。
新しい事が始められないという人へ
私の所へも、何をはじめて良いかわからない。やりたい事が見つからない、でも今の生活に不満があるので環境を変えたいという相談がきます。
そんな時は、過去をしっかりと終わらせるのです。
私も、サッカーをしていた頃は、どこか上から物事を見ていたかも知れません。
俺はサッカーが上手いんだ!というクソみたいに小さなことで、とくいになっていたかも知れません。
しかし、そのサッカーから漏れた自分、離脱した自分を認めた時に、新しい事がなんでも楽しくなってきたし、今まで見ていた世界がまったく違って見えてきました。
その後サッカーの仕事には着きますが、しっかりと辞めれたからこそ、選手や監督に意見を言ったりせず、自分の裏方の仕事に集中できたと思います。
確かに、慣れ親しんだ環境は居心地の良いモノです。
Jクラブにもいます、元サッカー選手だったから上司だけど、なんの役にも立たない人(笑)
そんな風にみられるは嫌ですよね?
過去を隠す必要はありませんが、しっかりと終わらせると、新しい世界を感じる事ができるし、今まで興味もなかったことに目が言ったり、今までこの人何してんの?と思っていた人が、実は物凄く影で支えてくれていたことに気付くときがきます。
新しいチャンスを掴めないという事は、まだ過去に重心が乗っている、つまり過去を終わらせていないという事です。
それがなくなると、ドンドン前のめりになってくるし、前のめりになると思わずチャンスに飛びついちゃうんです!笑
なので、新しい事を始めませんか!と声はかけません。
もし今あなたが変化を望んでいるなら、過去をしっかりと終わらせてください。
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